2012年4月発表 3月米雇用統計 為替チャート
3月米雇用統計 ドル/ユーロ/円/ポンド/チャート
2012年4月6日(金)日本時間 21:30時発表。
【非農業部門雇用者数】
前回+24.0万人 市場予想+20.5万人 結果+12.0万人
【失業率】
前回8.3% 市場予想8.3% 結果8.2%
3月6日に発表された米国の雇用統計は失業率が予想の8.3%よりも上回って8.2%となり失業率は引き続き改善傾向にあるのですが、非農業部門雇用者数が予想を大きく下回るという結果になりました。また先々月1月と2月の結果に修正発表もあり1月が当初の28.4万人から27.5万人へ9千人減、2月が当初の22.7万人から24.0万人へ1.3万人増と修正されました。
3月の予想は20万3000人増であったが、前月比から12万人増という結果になりました。当日は、市場が休みということもあり市場が閑散としていたため大きく値動きがあり、ドル売り円買いが進み、一瞬で1円以上の値動きをした外貨がほとんどでした。この雇用統計の結果については、改善傾向にある労働市場の一時的変調に過ぎないとみなされるのが識者の見解で出ているのですが、バーナンキ氏が繰り返し話してきた緩慢な雇用改善傾向が図らずも今回の雇用統計で表されたと見るべきではないでしょうか。
今回の結果による値動きは市場が祝日で閑散としていたためと見られますのですぐに落ち着きを取り戻すかもしれませんが、細かい発表内容を見ますと要注意です。特に小売業では-3.38万人減、人材派遣が前回5.49万人増から-0.75万人減と大幅に縮小しており、労働人口、就業者がそれぞれ-16.4万人・-3.1万人減と就職を諦めた人が急増した結果が失業率低下の主な原因と見ててれます。
・雇用統計と為替相場への影響
【3月雇用統計の詳細】
非農業部門雇用者数 +12.0万人
民間部門雇用者数 +12.1万人
政府部門雇用者数 -1.0万人
U-3失業率 8.2%
U-6失業率 14.5%
労働人口増減 -16.4万人
就業者増減 -3.1万人
失業者増減 -13.3万人
週間平均労働時間 34.5h
平均時間あたり賃金 23.39ドル
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