FXのミセスワタナベその正体。管理人によるＦＸ初心者へ為になるコラム -FX 初心者が失敗しない10ヶ条-

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FXのミセスワタナベその正体

ミセス・ワタナベという言葉を知っていますか？2007年にＦＸで4億円を稼いで1億5000万円の脱税をしていた50代主婦の方がいたというのをご存知でしょうか。その人はワタナベという名前ではなかったのですが、このミセス・ワタナベという言葉を広めたきっかけを作った人です。

あまりにも仰天ニュースだったので海外の方には日本の投資家には女性が多いと思わせてしまったのかもしれません。ミセス・ワタナベという言葉は実は日本の投資家に対して言われる言葉なのです。ワタナベという姓が日本にありふれている姓だからです。韓国の金さんとか李さんと同様に多い姓だからだそうです。

また4億円稼いだ主婦が脱税をした後は、日本のメディアは為替取引で大もうけをする話で持ちきりとなりドラマ等で相次いで紹介されＦＸ取引が一大ブームを迎えています。

現在日本でＦＸ取引を行う個人投資家は100万人前後いると見られています。これらの投資家の多くは男性なのですが、あまりにも脱税主婦の話題が海外で有名ですので日本の投資家を総称してミセス・ワタナベと呼ばれるようになったのです。男性なのにミセスと呼ばれているとはまさか一般の投資家の皆様は思ったこともないでしょう。

実際に男性の投資家が日本では8割ほどを占めていますので、現在レバレッジ規制も始まったこともありＦＸ業者は縮小した市場を潤わせるために女性顧客を誘致することに力を入れています。

最近では、女性を対象とした為替取引セミナーが連日行われているそうで、女性専用の為替取引相談サイトが出てきていたり、女性投資家には手数料を引き下げるという業者も多いそうです。また男性の一攫千金的な性格に比べ女性はコツコツと着実な投資姿勢が強いそうで、案外、女性のほうがFXには向いているのでは、なんて話は昔からありましたし、事実最近では女性トレーダーのセミナー人気が高まっている状況もあります。

出典:マナーパートナーズ

日本のＦＸ業者がミセス・ワタナベという言葉の意味を本当にするために、あの手この手で顧客獲得に乗り出しているようですね。ＦＸ取引の世界では現在、男性が多いですが敷居が高い投資ではありませんので、近い将来女性投資家がどんどん増えてきて本当に投資家がミセス・ワタナベになるのかもしれませんね。

ミセスワタナベ狩り

ミセスワタナベという言葉は日本の投資家を指す言葉ですが、では実際に当時どんなことが日本で起こったのでしょうか。

2005～2007年の8月ごろまで円安傾向にあり、超低金利である日本円を売って高金利外貨を買うといったスワップポイントを狙った、円キャリートレードが日本中で行われ、FX投資が人気を集め始めました。

その人気はとどまることなく、日本の個人投資家たちが、本業として日中働いている12時～1時の昼休みに一斉に円売り・ドル買いの取引を行ったことで、特に何かのイベントや経済指標が無いにもかかわらず、日本時間の午後になるとドル買いに振れるといった、大きな影響を為替相場に与えたのです。

そして、相場を大きく左右させてしまう日本の投資家たちをイギリスの経済紙、エコノミストで初めて「ミセスワタナベ」と呼ばれるようになりました。
しかし、ミセスワタナベに対してミセスワタナベ狩りという動きがありました。

海外投機筋が相場の取引が薄くなる事で、少ない注文で相場に、影響を起こしやすい時間に取引を行いミセスワタナベのストップロスを狙いました。
さらに、2007年に起きたサブプライムローン問題や世界的な金融不安によってドルの信用は落ち円高がはじまりました。これにより多くのFX投資家、ミセスワタナベさん達が大きな損失を被ることとなりました。

しかし安倍総理の登場、黒田日銀総裁のバズーカーによる円安誘導により、またまたミセスワタナベの存在感が大きくなってきているようです。実際に2013年1月の日本国内のFX取引高は前年比200％の伸びに、さらに2014年1月の伸び率も200％弱と年々増大しています。さらにその中の円取引の割合が９５％ですから、これはミセスワタナベの復活と言ってもいいのではないでしょうか。

そこで注目されるのが、ミセスワタナベのストップロス狙いの「ミセスワタナベ狩り」です。過去何度も繰り返されてきた「ミセスワタナベ狩り」これも大きな為替相場の要因となりそうです。まさに「ミセスワタナベVSミセスワタナベ狩り」、日本の個人投資家とヘッジファンドの壮絶なる、宿命の戦いが幕を開けるかもしれません。

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