FX 信託保全の仕組み。管理人によるＦＸ初心者へ為になるコラム -FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
信託保全の注意点
信託保全の注意点
ＦＸ業者が信託保全しているかどうかをチェックすることは、口座を開く前に注意深く見ておく必要があります。信託保全とは、ＦＸ業者がトレーダーから預かっている投資金額を、ＦＸ業者自社の資産とは分離して保管し、信託銀行などの信頼できるＦＸ業者とは別に管理させることです。
ＦＸ業者が顧客から預かっている取引金額は、取引を行うための担保となるお金ですね。トレーダーが取引金額の返却を要求した場合は、業者はすぐに取引金額から現在の利益（含み損も含む）や手数料を差し引いて、直ちにトレーダーに変換する必要があります。ここまでは、どのＦＸ業者も可能なことです。
しかし、ＦＸ業者が倒産した場合は、どうなるかというと、その倒産したＦＸ業者が信託保全をしていなければなりません。ＦＸ業者が信託保全をやっていれば、そのＦＸ業者が倒産した場合でも、トレーダーが預けている投資金額は守られます。信託保全がされていなくてＦＸ業者が倒産した場合は、残念ながら戻ってきません。
しかしながら、2010年2月の法律改正により全てのＦＸ業者が信託保全でも、完全に取引金額が戻ってくる全額信託保全を導入しなければＦＸ業者とて運営をしていくことができなくなりました。その結果、現在では全てのＦＸ業者で全額信託保全が導入されていますので、2010年以前に比べたら安心してＦＸ業者が開設している口座にお金を入金することができます。
しかし、注意しなければならないのが、ＦＸ業者の財務の健全率です。財務が健全ではないとＦＸ業者が赤字となってしまいます。そうするとＦＸ業者が開いている取引ツールで新しい建玉が保有できなくなったり、現在持っている建玉が決済できなくなったりする可能性があります。
ＦＸ業者に口座を開く際には、信託保全がされているのが当たり前という時代になってきているので、注意すべきはＦＸ業者の会社の財務状況の健全性や公明性が確保されているということが一番重要になっていますので、注意しましょう！
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