FXの税制統一化。管理人によるFX初心者へ為になるコラム -FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
FXの税制統一化。管理人によるFX初心者へ為になるコラム
FXの税制統一化。
今回は2012年1月から改正されるFXの税制統一化に関して。
FXでの税制が2012年1月1日の取引より大きく変わります!これはFXで取引をする人全ての人に取って朗報です!以下3つが今回の税制改正で大きく変わった点です。
このように店頭取引での課税方法が2012年度より大幅に見直しがされます。どのように見直しがされるかというと、くりっく365と同等の税制となるのです。つまり、どれだけ利益を出しても一律で20%の課税となります。また、損失についても3年間繰り越して計上できるようになりますので、多く儲けを取っていた人だけではなく、損失を出してしまった人にもメリットのある税制変更となっています。
FXの取引では、店頭取引とくりっく365の取引窓口があります。くりっく365では、FXで儲けた利益に関わらず、一律で利益の20%を税金で収めるという税制が適用されていました。またくりっく365では、損している分においても、3年間は損失を繰り越して計上できますので、次の年の利益分は損失分を引いた額の税が取られるようになっています。これがくりっく365の税制の特徴でした。
しかし、店頭取引でのFXでは、設けた額によって税率が違っています。
- 20万円以下の儲けであれば税金は取られません。
- 20万円以上の取引で税金を取られるようになっています。
- 20万円~195万円までが、利益の15%の税金がかかります。
- 195~330万円までが、利益の20%の税金がかかります。
- 330~695万円までが30%。
- 695~900万円までが33%。
- 900~1800万円までが43%。
1800万円以上が上限が無くて50%の税金を納めるというのが、店頭取引でのFXです。
また、店頭取引では損失は繰り越して計上はされず、当年のほかの所得税とかに損失を回すこともできません。
現在の店頭取引においてはあまり良い税制とは言えません!では今回税制改正で変わった3項目を見ていきましょう。
以前までの店頭取引では上記でもご紹介したように課税所得額が大きくなればなるほど税率も大きくなる「総合課税」でしたが、改正により利益に対する課税額を一律20%(所得税15%+地方税5%)の「申告分離課税」へとなりました。
損益通算とは利益や損失をその他の所得と合算して控除できることです。
これが適用されたことによりFX取引・商品先物取引・株価指数先物取引での損益通算ができるようになりました。
今まではたとえばFX取引で300万円の利益が先物商品では200万円の損失がでてた場合、FXの利益が課税対象になっていましたが、今年からはFX取引の300万円の利益と先物商品の200万円損失併せた金額100万円が課税対象となります。
今年の1月1日以降から取引で損失が出た場合、その後3年間は利益が出た場合、この利益から損失を控除することが可能となりました。
たとえば今年2012年の通年損失が100万円だった場合、2013年に利益が20万円でました。
前年の100万円からこの20万円が控除され課税対象は0円、翌年80万円の損失が繰り越されます。
さらに2014年に40万円の利益がでた場合、繰越80万円からこの40万円が控除されこちらも課税対象0円、残り40万円分が繰り越されます。
さらに3年目利益が100万円でた場合、繰越額40万円を引いた60万円が課税対象額となります。
注意しなければならないのが損失がでましたら確定申告を毎年しなければ繰越控除が適用されませんので要注意ですよ。
この税制変更は、非常に多くの投資家が待ち望んでいた税制変更です。
なぜ待ち望まれていたかというと、さかのぼれば、その待ち望んでいる声は、レバレッジ規制から始まっているのですが、高レバレッジな時代では、利益が出せる人は利益を出すことができる仕組みになっていて50%の税収でも、仕方ないかなと思われる部分は間違いなくありましたが、レバレッジ規制が掛かり高レバレッジができない今は、1800万円以上を稼ぐことも困難な中で1800万円以上稼いでしまったら900万円の税金を納める必要があるということで、レバレッジ規制によって多く稼ぐことができなくなったのに、FXでの税制が見直されないのはおかしい!という不満の声が大変多く上がっていたのです。
1億も2億も稼げるような人ならば不平不満も出ないのでしょうが、レバレッジ規制の掛かっている現在多くの人は稼げても1000万円未満というのが現状ではないでしょうか。
そういう人達からしてみると、税制変更を望む声も納得がいくものです。
この税制変更は、多くのFXをする人にとってメリットがある税制変更となっています。
この税制変更により、どれだけ儲けても20%の税収で済むようになりましたので、今まで取引に参加することのなかった富裕層の方の参加も見込めるようになりますので、為替の値動きが安定していく可能性があります。
また、富裕層の方々が多くFX業界に入ってくるということで、FX業者のサービスも、より多くの富裕層を取り込むべくしてサービスを強化していくということも考えられます。
この富裕層の方々が市場に参加する敷居が低くなったというのはメリットの一つにあげられます。
税制が見直され、損失についても3年間繰り越しができるようになる法改正ですので、デメリットについては特にありません。
FXをやる投資家にとってはメリットが多い税制変更です。
こちらは、法改正になりますので全てのFX業者でこの税制変更が適用されることになります。
今現在で考えられるくりっく365と店頭取引との差異ですが、くりっく365は店頭取引に比べてスプレッドが狭いということと、スワップポイントが売りと買いで同率であるということがメリットとしてあげられます。
デメリットとしては取引手数料が注文時と決済時で発生するということです。
店頭取引では、メリットとしては、手数料が無いということがメリットです。
どちらの取引方法を選択するかは自分の判断で決めるしかありませんが、どちらも遜色の無い取引窓口となっていますね。
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