週間テクニカル分析 2018年9月19日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年9月19日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年9月19日
ユーロドル週間分析(9月10日~9月14日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
先々週末に1.154ドルまで値を落としたユーロドルは、週明けには何とか息を吹き返すことができました。 アメリカと中国が新たな協議を行うことを示唆しており、貿易問題解決が一歩前進するのではの期待感によるものです。しかし事はそんなに生易しいものではなく、トランプ大統領は2,000億ドル規模の追加関税発動方針を維持。泥沼からの脱出は、遠い未来の話です。
また木曜日には、英中銀・ECB・トルコ中銀の金融政策発表が続きました。中でもサプライズだったのは、トルコ中銀の利上げでしょう。またECBのドラギ総裁の会見では、ユーロ圏の経済成長に自信を覗かせたのもちょっとしたサプライズと言えます。
ユーロドル長期分析(4時間足)
10日週オープンは1.154ドル・クローズは1.162ドルでした。最高値は1.172ドル・最安値は1.152ドルです。10日~13日のユーロドルは上り調子となりましたが、特に伸び率が高かったのが13日です。
13日はビッグイベントが目白押しでしたが、中でも大注目だったのがトルコ中銀の思い切り過ぎる利上げです。17.75%から24%への引き上げはサプライズ。トルコ買いが殺到しました。 4時間足を見てみると、12日16時に10日線と25日線のゴールデンクロスが発生。同時刻には、MACDとSIGがゴールデンクロスを出しています。
RCIもプラス圏内を推移していたので、ユーロドルの伸び率が高くなったのもうなずけます。 しかし14日になるとユーロドルは下落。14日20時に10日線である1.167ドルを下回ったのが、痛手となったようです
ユーロドル短期分析(1時間足)
ビッグイベントが目白押しだった13日を中心に、1時間足でもう少し詳しく分析してみましょう。 12日23時に、10日線と25日線のゴールデンクロスが発生。1.158ドルから1.160ドルを回復しました。しかしその後は上にも行かず下にも行かずの、平行線。
ECBにトルコ中銀とビッグイベントが後に控えていたので、様子見ムードとなりました。他のテクニカル指標を見ても何とも言えない動きをしているので、判断は難しかったとおもいます。でも動かなかったとは言え、ユーロドルそのものが勢いを失っていた訳ではありません。その証拠にモメンタムを見てみると、12日21時からプラス圏内を推移していました。
ただRCIを見てみると、13日13時を境にマイナス圏内に沈んでいます。推測の域になりますが、イベントを見計らって準備に取り掛かっていたのではないかと思います。 13日22時に1.17ドルまで上昇したのは、トルコ中銀のサプライズであるのは間違いないでしょう。
でも利上げの噂は、前から囁かれていました。ビッグイベント前は様子見ムードになりがちですが、今回に限って言えば敢えて泳がせていたと見ています。泳がせていたと考えると、ユーロドルの急上昇も合点がいきます。 ただ1.17ドルまで上がるのは想定内だったものの、14日にユーロドルが下がったのは想定外。頭の痛い貿易摩擦問題は、厄介なものです。