週間テクニカル分析 2018年5月29日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年5月29日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年5月29日
ユーロドル週間分析(5月21日~5月25日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
21日週のユーロドルは、軟調推移となりました。一向に解決する気配がない米中貿易戦争。中国側はアメリカからの自動車輸入関税の引き下げを発表しましたが、アメリカ側は25%関税引き上げを検討すると発表。
米朝首脳会談についても、中止を表明しました。 また欧州では経済指標の弱さが目立ち、ユーロ売りを誘いました。さらにはイタリアの政治不安も相まって、ついには1.16ドル台へと突入しました。 我慢の時は続きますが、何とか乗り切って行きましょう。
ユーロドル長期分析(4時間足)
21日週オープンは、1.176ドル・クローズは1.165ドルでした。最高値は1.182ドル・最安値は1.164ドルです。 日足を見てみると、下落率が最も高かったのが23日でした。23日オープンは1.177ドル・クローズは1.169ドル。
23日は、フランス・ドイツ・ユーロ圏のPMIが発表された日です。しかしどのPMIも予想を下回る結果に…。またイギリスの消費者物価指数も23日に発表されましたが、結果はかなり弱いです。
ただ4時間足を見てみると、経済指標発表4時間前の午後0時に10日線と25日線のデッドクロスが発生しています。デッドクロスをしっかり抑えておけば、弱い経済指標にも何とか対処できていたことでしょう。
21日週最高値である1.182ドルを記録したのが、22日でした。22日は全体的に方向感に欠ける展開となっており、予想は難しかったかとおもいます。しかし欧州時間になると、ユーロドルは1.17ドル半ばから、1.182ドルまで上昇しました。
きっかけになったのが、英中銀幹部の「向こう3年は年間1-2回の利上げを見込んでいる」との発言です。この発言がきっかけとなり、ポンドドルは1.341ドルから1.349ドルまで上昇。ユーロドルも、ポンドドルに連れられての上昇になりました。しかしテクニカル的に見ると、上昇の“フラグ”は見当たりません。
ユーロドル短期分析(1時間足)
次は23日欧州時間・22日欧州時間を中心に詳しく分析してみましょう。 時系列は逆になりますが、まずは23日の欧州時間です。23日のユーロドルが下落したのは、欧州指標の弱さでした。しかし指標の結果を待たずしても、下降フラグはバッチリ出ていました。
午後2時のRCI値を見てみると、-50%を下回っています。午後4時になると、-60%にまで下がっています。RCI値の変化を見逃していなければ、指標の結果を待たなくても展開は読み取れていたことでしょう。 また午後12時頃に、10日と50日のデッドクロスが発生していたことも見過ごせません。
次に22日欧州時間です。こちらもRCI値に、ハッキリと出ていました。ユーロドルが上昇し始めた頃には-90%値だったRCIは、21日週最高値である1.182ドルを記録した午後5時には100%に到達していました。しかしRCIが100%を切ると同時にユーロドルも同時に下がっていきました。 更に5分足を見てみると、午後4時30頃には10日と25日のゴールデンクロスが発生しています。ユーロドル買いの動きが一気に高まっていたことが、見て取れます。