週間テクニカル分析 2018年6月19日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年6月19日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年6月19日
ユーロドル週間分析(6月11日~6月15日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
11日週は、イベントにイベントの連続でした。 先々週末のG7にて、通商問題によってアメリカが孤立。G6とアメリカとの対立が鮮明になりました。また米中首脳会談においては、北朝鮮は非核化に合意。不透明感は拭えないものの、北朝鮮情勢は山場を超えました。
FOMCは予想通りの利上げを決定。金利見通しは、年内3回から4回に上方修正されました。ただユーロドルはもちろんですが、市場全体に大きな影響があったのはECB理事会です。年内QE終了を表明し、利上げ時期については来年夏までの据え置きとなりました。
ユーロドル長期分析(4時間足)
11日週オープンは1.177ドル・クローズは1.160ドルでした。最高値は1.184ドル・最安値は1.154ドルです。 11日~13日は、1.180ドルを天井に上下に動いていました。しかし14日になると、ユーロドルは大きく下がりました。きっかけはECB理事会でした。
来年の夏まで金利が据え置かれるニュースは、市場全体に緊張感を生み出しました。結果的に突然のサプライズとなりましたが、フラグは出ていました。
注目はMACDとシグナルです。ユーロドルが大きく下がる20時には、MACDとシグナルでデッドクロスが発生していたのです。ECBの公表はまさかの形になりましたが、MACDとシグナルはユーロドルの動きをきっちり先取りしていました。
ユーロドル短期分析(1時間足)
1時間足で、14日の動きをもう少し詳しく分析してみます。13日NY時間(14日未明)~ 14日19時まではビッグイベント前だったこともあり、ユーロドルの動きに変化はありません。 そしてECBの発表があった20時になると、ユーロドルは1.184ドルから1.163ドルまで大きく下がりました。
20時には50日・75日・100日のデッドクロスも発生しています。 ただ注目したいのは200日線です。13日早朝から昼頃にかけて、ユーロドルは200日線に沿った動きとなっていました。そして13日18時には200日線である1.174ドルを突破し、14日19時には1.183ドルまで上昇しました。
そして20時になると、ECBの発表もあって200日線ラインの1.176ドルを大きく下回ったのです。 ただ10分足を見てみると、ユーロドルが200日線を下回ったのは20時40分です。ちなみにこの時の200日線ラインは、1.178ドルです。ECBのまさかの結果にパニック状態にはなりましたが、冷静に市場を分析すれば対応はできたかとおもいます。
さて今週は、20日14時半(現地時間)に予定されているパネルディスカッションです。パウエルFRB議長・黒田総裁、そしてドラギECB総裁が参加予定です。パネルディスカッションでは金融政策が主題になっており、今後の動向についての話が出ればユーロドルは大きく動くかもしれません。