週間テクニカル分析 2018年3月27日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年3月27日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年3月27日
ユーロドル週間分析(3月19日~3月23日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
19日週の市場は、これまでにもないピリピリした状態にありました。特に週後半のVIX指数(欧州恐怖指数)は20を超え、予断ならない状態です。市場に緊張感をもたらせたのは、米中貿易戦争です。
米中貿易戦争勃発により、ドル円は104円台へと大きく下がりました。トランプ大統領は中国に対して「知的財産権が侵害されている」とし、大規模な関税賦課を発表しました。もちろん中国側も黙っているはずはなく、相互関税を発表しました。 そして19日週には、FOMC会合も行われました。市場予想通り利上げは実施され、金利見通しは3回のままです。 ともあれ何かと忙しい1週間でした。
ユーロドル長期分析(日4時間足)
19日週は1.228ドルオープン・1.235ドルクローズでした。最高値は、22日16時30分頃につけた1.238ドル。最安値は、21日早朝6時につけた1.223ドルでした。 米中貿易戦争勃発により、ドル円は大きく動きました。当然ユーロドルも大きく動くのではと警戒していましたが、比較的落ち着いています。
どっしりと落ち着いた様子は、逆に怖いぐらいです。 週初めのユーロドルは上昇傾向にあります。19日週明け12時頃に1.225ドルにつけていましたが、20日に日付が変わる頃には1.235ドルまで上昇しました。ユーロドルが上昇する8時間前には10日線である1.228ドルを突破したのが、サインとなったのでしょう。やはり先週も先々週に引き続き、鍵となったのが10日線でした。
来週のユーロドルは、上昇すると見ます。理由は10日線の動きが上向きになっているからです。週末のユーロドルは停滞しているものの、嫌な動きという訳ではありません。嫌な材料は見事過ぎるほどに揃っていますが…。
3月19日から3月20日を中心に、もう少し詳しくユーロドルを分析してみましょう。 週明けのユーロドルは重い展開となり、14時には1.225ドルまで下がってしまいました。でも下値に到達した後は、上昇。19日23時に10日線と25日線のゴールデンクロスも発生したことにより、勢いがつきました。
20日3時には1.235ドルまで駆け上がるも、その後はしばらく停滞します。19時になると、1.231ドルまで一気に値を下げました。 当初は10日線が鍵を握っていたと考えていたのですが、些か無理があります。ヒントは10日線ではなく、エンベロープにありました。20日18時・ユーロドルが大きく直前、エンベロープ+0.1%である1.234ドルを下回りました。
サインを見つけ出すのは難しいものの、分析をしっかりしていれば大きな利益が上げられていたかもしれません。万が一サインを見逃していたとしても、21時に発生した10日線と25日線のデッドクロスを捉えていれば問題ありません。 先週は本当に色んな事が起こりすぎて、パニック寸前です。でも冷静になって分析すれば、しっかり対処はできる筈です。