週間テクニカル分析 2018年6月12日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年6月12日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年6月12日
ユーロドル週間分析(6月4日~6月8日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
4日週も、政治に色々振り回された週でした。 前半はイタリア政治の不安が払拭されたことで、ユーロ買いが強くなりました。株式も好調とは言えないものの、堅調に推移しています。ECBによる出口戦略の期待も、ユーロ買いを引き起こした要因と言えるでしょう。
しかし週末はG7サミットでの通商問題に、強い警戒感が出ました。アメリカとG6との溝が深くなったことにより、ユーロドルだけでなく全体的に重い動きとなりました。 来週はFOMC・ECB理事会と、ビッグイベント目白押しです。
ユーロドル長期分析(4時間足)
4日週オープンは1.1659ドル・クローズは1.1777ドルでした。最高値は1.1839ドル・最安値は1.1652ドルです。4日からじわじわとユーロドルは上値を伸ばし、7日には4日週最高値となる1.1839ドルにつけました。
4時間足を見てみると上昇に勢いがついたのは、6日午前0時頃です。1.1652ドルから1.1773ドルまで駆け上がりましたが、駆け上がる前に合図は出ていました。直近安値を見てみると、 5日の直近安値は1.151ドルにつけていました。
しかし5日午後4時ごろになると、直近安値は1.157ドルまで急激に上がりました。おそらく直近安値の急激な上りが、合図となったのでしょう。 6日を境にユーロドルはぐんぐん上昇し、7日には1.1839ドル台へとつけました。
しかし1.1839ドルをつけた後、ユーロドルは下降に転じます。8日午後4時には、ボリンジャーバンドMA20である1.1759ドルを下回っています。何らかの合図になっているのかどうかを判断するのは難しいものの、気をつけておきたい所です。
ユーロドル短期分析(1時間足)
ユーロドルが一気に上昇したのが、6日の午前1時頃でした。 1.167ドルから、1.172ドルまで急激に伸びたのです。上昇のきっかけとなったのが、ECBに関する報道でした。寝耳に水な展開だったので、為す術はありません。
しかしテクニカル的に見ると、上昇のサインは出ていました。エンベロープを見てみると、ユーロドルが上昇する1時間前の午前0時には、エンベロープ+0.1%である1.170ドルを超えています。エンベロープを超えた時点で買いに動いていたら、利益は確実なものとなっていました。
6日にエンベロープを突き抜けたままユーロドルは更に上昇し、7日午後9時には1.1839ドルまで到達しました。しかし8日午前1時になると、エンベロープ+0.1%である1.181ドルを下回ります。そのままズルズルとユーロドルは下がってしまい、1.1777ドルで4日週の取引を終えました。
注目したいのは、上値見極めのポイントです。ヒントとなったのが市場の過熱度を示した、RCI値でした。1.1839ドルにつけていた時点で、RCI値は93.01%につけていました。しかし1時間後の7日午後10時には79.7%、8日午前1時には14.69%まで下がっています。午後10時の時点では判断は付きづらかったとおもいますが、翌午前1時となると流石に動き出すしか手はありません。