週間テクニカル分析 2018年1月15日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年1月15日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年1月15日
ユーロドル週間分析(1月8日~1月12日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
8日は成人の日で日本市場は休みでしたが、欧米市場は動いていました。しかし「活発に」とは言えず、どちらかと言えば「疲れ気味」になっていました。
週明けは米物価統計は予想を下回り、「中国は米国債投資の減額・停止する」との報道が流れました。しかしECBの金融政策早期見直しの示唆・ドイツ連立政権の暫定合意のニュースが入り、ユーロドルは一気に上昇。1.22ドル台まで駆け上がったのです。 8日週のユーロドルは、波乱万丈な動きとなりました。
ユーロドル長期分析(日足)
日足を見ても8日・9日のユーロドルは、冴えない動きとなっています。8日16時に10日と25日のデッドクロスが発生するや否やズリズリと下がり、9日20時には1.191ドル台まで下がってしまいました。
10日に1.194ドル台まで何とか戻すものの、上値は重いです。 でも10日20時には1.20ドル台へつけ、11日のECB理事会発表を経て、ユーロドルの勢いは加速します。12日4時に10日・25日・75日のゴールデンクロスが発生し、遂には1.219ドルにまで上り詰めました。
8日週のユーロドル最安値は9日22時に記録した、1.19153ドルでした。前日8日11時に25日・50日のデッドクロスが発生していたものの、下値を探るのは難しかったと思います。下値として意識していたのは、先々週のユーロドル最安値である1.200ドルです。
8日18時に先々週最安値の1.200ドルを下回りましたが、値下げ幅はその後も拡大するばかりでした。そして9日に1.1915ドルへとつけます。1.191ドルまで下がったのは、2017年12月28日以来のことです。
週明けは日銀が長期買いオペ減額に踏み切り、円買いが強くなっていました。円買いの圧力はユーロドルにまで押し寄せており、上値は押さえつけられた形となりました。ただテクニカル的に見てみると、先々週の最安値を下回ったことも週明けのユーロドルが重たかった要因になっているようです。
8日週の最高値は13日6時に記録した、1.2218ドルでした。11日22時にゴールデンクロスが発生し、心理的節目である1.20ドル台を軽く突破。12日NY時間終了時に1.22ドルまで上昇しました。ユーロドルを押し上げた要因がECB理事会にあったのは、紛れもない事実です。
ECBは早期の金融政策見直しを示唆したことにより、ユーロにかかる期待は大きなものになりました。 ここまでユーロドルが上昇したとなると、「反動」が怖くなります。週末が間に入っている分、読み取りづらいのが本音です。ポジティブ材料が多い状態なので心配はないかと思いますが、一応の用心はしておきたいものです。