週間テクニカル分析 2018年1月22日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年1月22日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年1月22日
ユーロドル週間分析(1月15日~1月19日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
15日週は、ユーロにとってマイナス材料が多い週でした。ECB関係者からは、ユーロ高への警戒感が示されました。そしてドイツでは連立政権に関して、不穏な報道もありました。さらにアメリカでも、週末に米暫定予算の期限が迫っており、警戒感が漂っています。
これらの状況を考えると、ユーロはもっと下がっても良いはずです。でもユーロドルは1.2ドル台をキープし、一時は1.23ドル台へつける場面もありました。 ユーロにかかる期待は、想像以上でした。
ユーロドル長期分析(日足)
先々週から上昇トレンドに乗っていたユーロドルですが、15日週になると落ち着きました。でも18日になると1.227ドルから1.216ドルにまで、大きく下がりました。前日17日朝9時には1.23ドルを記録したものの、長くは続きませんでした。
ECBの関係者から、ユーロ高に関してチクリとする発言はありました。お陰でVIX指数(恐怖指数)は、上昇。17日のVIX指数は11.91・18日のVIX指数は12.22でした。ちなみに先々週の8日週のVIX指数は、最も高い数値で10.08でした。
市場全体がピリピリしていたので、1.23ドルという数値は恐怖以外の何者でもなかったように思います。18日にかけて1.216ドルまで下がった理由は、ズバリ1.23ドルという数字そのものだったと考えられます。
17日・18日を中心に、もう少し詳しく分析してみましょう。15日週での最高値は17日朝方に記録した1.23ドルでした。2014年以来の高値水準です。 1.23ドルへの合図は、ボリンジャーバンドに出ていました。
17日深夜1時に、ユーロドルはボリンジャーバンド-1σである1.223ドルを超えました。その後は下がった場面はあったものの、ぐいぐい上昇し、朝9時に1.23ドルを記録しました。
1.23ドルはそんなに長くは続かなかったものの、サインをしっかり捉えていれば、利益は出ていたかと思われます。 そして似たような現象は、18日未明にも起きていました。17日夜11時に、-1σである1.22ドルを超えました。その後上昇を続け、18日夜中3時・4時に1.228ドルへとつけました。
しかし朝7時頃にデッドクロスが発生し、ユーロドルはズルズルと下がり、1.216ドルまで下がってしまいました。特にこれといったイベントはなかったものの、ユーロの高値警戒感が強まったからと思われます。ただ1.216ドルまで下がった後は上昇トレンドに乗り、19日夕方6時に1.229ドルまで駆け上がりました。
今週ポイントとして見ておきたいのが、1.23ドルへの大台でしょう。警戒感が強くなっているのならば、1.23ドルにつけた瞬間に大きく下がるかもしれません。でも警戒感が解かれた状態で1.23ドルへつけると、そのまま勢い良く上がることも考えられます。