週間テクニカル分析 2018年3月5日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年3月5日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年3月5日
ユーロドル週間分析(2月26日~3月2日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
政治的なイベントが続き、ユーロドルは大きく揺れ動いた1週間となりました。 26日週の鍵を握ったのは、パウエルFRB議長の議会証言でした。証言内容はタカ派な内容となり、年3回の利上げペースから加速するとの観測が高まりました。
その結果、米債利回りは上昇。世界的にも株価は下落し、原油・金相場も弱くなってしまいました。 更に追い打ちをかけたのが、トランプ大統領の関税賦課の正式発表です。保護主義的な政策が色濃く出てしまい、円高が加速しました。
ユーロドル短期分析(1時間足)
26日週のユーロドルは、最高値は26日に記録した1.235ドル・最安値は3月2日に記録した1.215ドルでした。 週明けのユーロドルは1.234ドルから1.229ドルまで下がった場面はあったものの、様子見ムードでほぼ動かない状態となっていました。
なぜなら、パウエルFRB議長の議会証言が後に控えていたからです。 そしてパウエルFRB議長の議会証言を受けて、ドル買いが一気に進みました。1.23ドルあったユーロドルは、1.21ドル台にまで下がりました。 下値を見極めるヒントとなったのが、ボリンジャーバンド-2σでした。28日のユーロドルは、-2σに沿った動きとなりました。
そして3月に入ると、ユーロドルは-2σである1.218ドルを上回りました。その後しばらくは上値を押さえつけられた展開となったものの、買いのサインになったのは明らかです。2日にはユーロドルは反発し、パウエルFRB議長の議会証言前の水準に戻すことができました。
27日17時に1.234ドルにつけていたユーロドルは、28日に日付が変わると大きく値を落としました。値が落ちたきっかけになったのは、パウエルFRB議長の議会証言です。就任してから初めて公の場での発言となったので、注目度はかなりのものでした。
パウエルFRB議長の議会証言で荒れに荒れたユーロドルは、26日2時には落ち着きを取り戻しました。しかしテクニカル的に見てみると、「完全に落ち着いた」とは言い切れません。28日12時にはデッドクロスが発生。VIX指数では19.85と高い数値を示しており、警戒感が漂っています。動きは落ち着いてはいたものの、ユーロドルはジリジリと下がり、3月2日0時には1.21ドル台へ突入しました。
しかし1.21ドルを記録した直後、ユーロドルは上昇。見事に、1.22ドル回復へとこじつけることができました。1.22ドル台へ回復できたのも、政治的イベントがきっかけです。でも“サイン”は出ており、サインをしっかり捉えていたら利益は上げられていたかと思います。 28日に大きく値を下げた時、常に50日線を下回っていました。しかし2日1時頃には50日線を突き抜けて勢いがつき、1.232ドルで26日週を終えました。