週間テクニカル分析 2018年5月21日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年5月21日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年5月21日
ユーロドル週間分析(5月14日~5月18日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
14日週のユーロドルは、オープン1.194ドル・クローズ1.176ドルでした。最高値は1.199ドル・最安値は1.174ドルです。 米10年債利回りが3.1%台にまで上昇し、ドル買いが進んだのが背景にあります。
またイタリアでは、EU政策に反対するポピュリズム政党の連立政権が現実味を帯びてきたことも、ユーロドルの足を引っ張りました。 ユーロドルが迷い込んだ暗いトンネルに、出口はあるのでしょうか?
ユーロドル長期分析(日足)
5月に入ってから、ユーロドルが上昇する気配は微塵も感じられません。先々週こそはユーロドルが上昇した日はあったものの、14日週に至っては上昇した日は1日もありません。
日足を見てみると、4月24日に75日・50日・10日のデッドクロスが発生しています。しかし少なくとも週明けである14日のユーロドルの調子は、良い方向に向かっていました。4時間足を見てみると、先々週末11日に10日と25日のゴールデンクロスが発生しています。
買いの合図を受けて、ユーロドルは1.199ドルまで上昇しました。しかし1.20ドル台の壁は厚く、登りきれません。 ユーロドルの下がり幅が広がったのが、15日でした。でも注目したいのは翌日の16日です。16日朝方に、10日と25日のデッドクロスが発生。売りサインが出たと同時にユーロドルは下がり、16日には1.176ドルまで到達しました。
ユーロドル短期分析(1時間足)
次にポピュリズム政党関連報道があった16日を中心に、詳しく分析してみましょう。注目したいのが、15日です。 午後8時に10日と100日・午後9時には25日と17日のデッドクロスが発生しました。
これまで1.19ドルを推移していたユーロドルは、1.18ドル台へと乗り込みました。米10年債利回りが3%まで上昇し、ドル買いが進みました。またドイツGDP・ユーロ圏鉱工業生産の結果が思わしくなく、同時にユーロ売りも進みました。15日には材料が揃いに揃いまくっていたのです。
そして運命の16日。東京時間には特に変化はなく、1.183ドル前後で取引されています。その最中に報道されたのが、ポピュリズム政党関連報道でした。実質的に止めを刺された結果となり、ユーロドルはついに1.17ドルへと下がってしまいました。1.17ドル台になったのは、去年12月19日以来のことです。
ただ見方によっては、過熱感が薄らいだとも判断できます。1.25ドルを記録していた2月のユーロドル市場を見てみると、RCIは85%を上回っていました。しかし今月16日のポピュリズム政党関連報道では、RCIは-78%にまで低下しています。もっと遡ると、15日午前4時には-63%にまでRCIは下がっている。 イタリア政治の動きは「まさか」としか言えませんが、フラグは立っていました。