週間テクニカル分析 2018年6月4日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年6月4日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年6月4日
ユーロドル週間分析(5月28日~6月1日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
28日週のユーロドルは、イタリアの政治にものすごく振り回されました。 五ツ星と同盟は、コンテ氏を首相に置いて連立政権を目指していました。財務相にはパオロ・サボナ氏を推薦。もしサボナ氏が財務相に就いたら、イタリアのEU離脱は現実味を帯びます。
しかし大統領はサボナ氏を財務相に任命することを拒否。おかげで市場は、イタリアの総選挙時期が早まるのではないかと、緊張感に見舞われました。 五ツ星と同盟はサボナ氏を別ポストに置き、別の人物を財務相として置いたことで事態は何とか落ち着きを取り戻すことができました。
ユーロドル短期分析(30分足)
28日週のオープンは1.168ドル・クローズは1.166ドルです。最高値は1.172ドル・最安値は1.150ドルです。 週明け28日こそはユーロドルは上昇傾向にあり、東京時間終了時には1.17ドル台まで回復することができました。
しかし欧州時間になると、ユーロドルは1.160ドル台にまで一気に値を下げました。28日は、イタリア大統領が財務相として推薦されていたサボナ氏を拒否した日です。政治がユーロドルを押し下げたのは事実ですが、売りのサインは出ていました。エンベロープを見てみると、ユーロドルが大きく下がる午後4時頃に-0.1%である1.170を大きく下回っていました。
その後エンベロープから、離れた場所でユーロドルは推移することになります。 買いのサインが出たのは、30日午前8時です。29日に25日週最安値となる、1.150ドルへと付けました。その後は上値を押さえつけられる展開となりましたが、30日東京時間にはぐいぐい上昇しました。
モメンタムを見てみると、ユーロドルが上昇を見せた午前8時から午後12時にかけて、モメンタムは急上昇しています。ユーロドル上昇のきかっけになったのも、政治がらみです。でも30日には政治リスクは、かなり軽減されました。
ユーロドル長期分析(1時間足)
1時間足を元に、28日欧州時間・30日東京時間を詳しく分析してみましょう。まずは28日欧州時間です。 28日午後4時頃に、70日線と10日線に気になる交わりが見られます。見方によってはデッドクロスに見えなくもありませんが、何とも言えないのが正直な所です。
でも気になる交わりが発生したと同時に、ユーロドルは1.170ドルから1.160ドル台にまで下がったのは事実です。さらにRCIを見てみると、28日午後3時を皮切りに大きく数値を落としています。午後3時には92%につけていたRCIは、午後4時になると74%まで下がっていました。政治に振り回されっぱなしではありますが、売りの合図はしっかりと出ていました。
次に30日東京時間を見てみましょう。ユーロドルが上昇したのは、午後に入ってからのことでした。午後4時には10日線と25日線のゴールデンクロスが発生し、ユーロドルは更に加速。31日に日付が変わる頃は、1.167ドル台へとつくことができました。 先週は言うに及ばず、おそらく今週も政治に振り回されそうな1週間になるでしょう。でも買い・売りの合図はしっかりと出ているので、目を光らせて見守っていきたいものです。