週間テクニカル分析 2017年12月5日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2017年12月5日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2017年12月5日
ユーロドル週間分析(11月27日~12月1日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
先週は政治関連ニュースがきっかけで、ユーロドルは上下に大きく揺れました。 北朝鮮のミサイル報道・イギリスのEUに伴う離脱制裁金の合意・11月終わりにはアメリカ大物議員が、米税制改革法案の支持表明もユーロドルを突き動かしました。
そして、ロシアゲートの動きです。トランプ大統領の前補佐官は、FBIに嘘の証言をしていたことにより、有罪判決を受けました。 次から次へと舞い込んでくるニュースに、落ち着かなかった1週間でした。
ユーロドル長期分析(4時間足)
先週のユーロドルは、1.19239ドルでオープンしました。 29日朝方には1.18267ドルまで下値を広げたものの、4時間足を見てみると28日から29日へ日付が変わった時刻に、25日線を下回っていることが分かります。売りのサインはハッキリと出ていたので、冷静に対処すれば利益につながっていたことでしょう。
しかし30日の欧州時間序盤に、1.1808ドルまで落ち込みました。ただロンドンフィキシングにかけてドル売りが起こり、一旦は1.19ドル台まで上昇。12月に入ると再び1.18605ドルにまで落ち込みました。
ユーロの上値は先々週に引き続き重いままですが、1.12ドルを視野に入れている専門家は少なくありません。2017年度中に突破するかどうかと聞かれると微妙ではありますが、「近い将来」ならばありえることです。
先週のユーロドルは、非常に読み取りにくい展開だったように感じます。特に11月に材料らしい材料はなく、方向感かける展開となりました。所々細かいサインは出ていたものの、サインだけで判断できる状況ではありませんでした。
大きく動いたのは、11月30日から12月1日にかけてのことです。30日19時頃に1.18087ドルまで下落したものの、日付が変わった12月1日には1.19311ドルまで上昇しました。考えられる理由としては「月末」ではありますが、月末にユーロドルが急激に上昇したのは8月から9月以来のことです。月末ももちろん関係しているとは思うものの、どうも理由としては浅く感じてしまいます。
そこでヒントになるものが無いかチャートを分析した所、10・25・50日の移動平均線が鍵を握っていました。30日23時になると、ユーロドルは10・25・50日移動平均線を上回っていました。
そして同時にゴールデンクロスも発生しており、正に絶好の買いチャンスが出ていたのです。更には欧州株価も堅調に推移しており、ユーロドルが下がる要因は全く見当たらない状態でした。
2日2時にも10・25・50、更には75・100日線を上回っています。5本の平均移動線を上回ると、ユーロドルは1.18505ドルから1.19ドル台へと返り咲きました。