週間テクニカル分析 2018年7月10日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年7月10日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年7月10日
ユーロドル週間分析(7月2日~7月6日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
2日週は神経質な展開となりました。米中貿易戦争の警戒感は根強く、EUサミットでの移民合意についてもゴタゴタしていました。
しかし4日のアメリカ独立記念日を過ぎてから、リスクは後退。懸念材料となっていたEUサミットについても、取りあえずは決着できました。 2日週の予想は、難易度高いものでした。でも合図はしっかりと出ていたので、見逃さなければ利益は得られていたとおもいます。
ユーロドル長期分析(4時間足)
4月から下落を続けていたユーロドルですが、6月下旬に入ると少しずつですが上昇しています。2日週オープンは1.166ドル・クローズは1.174ドルでした。最高値は1.176ドル・最安値は1.159ドルです。
2日週前半のユーロドルは停滞していましたが、後半に上昇しました。 ただ4時間足を見てみると、上昇したのは3日からと見ていいかとおもいます。3日0時には、2日週最安値となる1.159ドルを記録。4日昼にかけてじわじわとですが上昇し、1.167ドルへとつけました。
一度は下落するもすぐに持ち直し、6日20時には2日週最高値となる1.176ドルまで上昇しました。 ユーロドルは3日0時・少し遡れば2日20時から、じわじわとレジスタンスである1.169ドルへ近づいています。
また通貨の勢いを示すモメンタムを見ても、3日0時こそマイナス圏内を推移していますが、昼過ぎにはプラス圏内へと突入。以降週末までモメンタムはプラスを維持しています。早い話がユーロドルに勢いがあったということです。
ユーロドル短期分析(1時間足)
2日週のユーロドルに勢いがあったからとは言え、大きく下がる場面があったのも事実です。また政治的にもネガティブな材料が多く、売りに動きがちです。しかしモメンタムをしっかり読み解けば、心配することもありません。
2日週のユーロドルの足場が固まったのは、5日14時でしょう。ユーロドルは1.164ドルから、1.169ドルまで上昇しました。売りのサインは1時間前である13時、MACDとSIGのゴールデンクロスです。
ユーロドルは勢いに乗り、5日21時には1.172ドルへとつけました。しかし5日21時を境に、ユーロドルは勢いを失います。米雇用統計の発表待ちということもあり、様子見ムードとなっていました。 米雇用統計の発表はもちろん重要ですが、仮に良い結果が出てドルが買われるようなことがあっても、大きく下がることはなかったとおもいます。
なぜならばユーロそのものに勢いがあったので、大きく下がったとしても1.164ドルまでしかならなかったでしょう。だから米雇用統計の結果が振るわずドル売りが進み、1.17ドル台回復したのは当然の結果です。 では週明けのユーロドルもそのまま勢い付くかと期待はしたいものの、難しいのが正直な所です。
モメンタムを見てみるとユーロドルの上昇とは裏腹に、下がっているのが気になります。また6日付で発動となった対中制裁関税措置の影響も、心配の種です。「貿易問題は後退した」という意見もチラチラ聞こえるものの、警戒だけはしておきたいものです。