週間テクニカル分析 2017年12月12日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2017年12月12日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2017年12月12日
ユーロドル週間分析(12月4日~12月8日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
先週のユーロドルは、アメリカ政治の影響を真正面から受けた展開となりました。 先々週末には米上院で税制改革が可決。週明け6日には、「エルサレムはイスラエルの首都」と掲げたトランプ大統領。
そして週後半には米債務上限引き上げ法案の可決に、大規模なインフラ整備の発表がありました。 ただ政治に振り回された一週間ではあったものの、先週は比較的予想が立てやすかったかと思います。
ユーロドル長期分析(4時間足)
先週のユーロドルは、ユーロ安ドル高の動きでした。先々週は1.19ドル台を超えた場面もありましたが、勢いが続くことはありませんでした。先週は1.18593ドルのオープンでしたが、週末は1.17662ドルでのクローズとなりました。
ユーロドルを動かしたのはアメリカ政治の動きではあったものの、至る所に売りのサインが出ていたことも大きいでしょう。4時間足で見てみると、4日・6日・8日にデッドクロスが発生していました。だから先週のユーロドルは、ある意味読みやすかったと思います。
そして今週に意識したいのは、先々週の最安値である1.17125ドルのラインです。もし下回るようなことがあれば、ユーロ安は更に進むと予想されます。
先週のユーロドルは、上値重い展開が続きました。 高値を付けたのは5日11時の1.18764ドルでした。しかしこの時に75日・50日のデッドクロスも発生しており、その後は下値を探る展開となっています。とても分かりやすいサインが出ていたので、利益になったという方も多いでしょう。
しかしユーロドルが重い状態は5日過ぎても続き、1.80ドル台を巡る攻防となりました。6日には1.18004ドル台にまで下がったものの、直ぐに値を戻しています。7日には1.180ドル台の壁が破られ1.17ドル台へと突入したものの、動きは固いです。
先週は予想しやすい形にはなっていたものの、6日・7日のユーロドルに限って言えば判断は難しい状態でした。 動きがあったのは、8日の午前5時です。1.180ドルから1.179ドル台を推移していたユーロドルは、1.177ドル台にまで下がりました。
この時ドイツでは、ドイツ社会民主党が与党と連立協議を行うことにしたとの報道が入りました。また米税制改革法案が、年内にも成立するのではとの期待感が膨らんだ時でもあります。更に年末に向けて、ドルのショートポジション巻き戻しも出ていた模様です。
これから年末に向けて、ユーロドルも大きく動くことが予想されます。ここ最近は政治に振り回されている感は否めませんが、冷静に状況を分析して対応していきたいものです。