週間テクニカル分析 2017年11月20日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2017年11月20日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2017年11月20日
ユーロドル週間分析(11月13日~11月17日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
先週のユーロドルは、方向感に欠ける展開となりました。税制改革の行方など、材料が全くなかったという訳ではありません。
でもドルもユーロも政治的な不透明感に踊らされる形となり、イライラが募る内容でした。 先週金曜日はアメリカの祝日だったので、ある意味仕方ない部分はあったでしょう。でも依然難しい状況には、変わりありません。
ユーロドル長期分析(4時間足)
週明け13日のユーロドルは1.16ドル台で推移していましたが、14日になると1.18ドルまで上昇しました。 ユーロドルを引き上げたのが、ドイツGDPの結果でした。
7-9月期のドイツGDP速報値は、前期比+0.8%と大健闘です。ユーロ景気の好調さを証明する形となり、投資家達に安心感をもたらしました。
4時間足で見ても、ドイツGDPが発表された時刻になると急激な伸びを記録しています。
短期分析でも、大きく動いたのは14日のドイツGDPの発表です。
GDP発表後は目新しい材料もなく停滞していましたが、15日昼過ぎから夕方にかけて1.178ドルから1.186ドルへと再び上昇しました。 この時もヨーロッパ指標で強い結果が出たと言いたい所ですが、ユーロドルが駆け上がる材料は何1つありません。
でも10日と25日線のゴールデンクロスが発生していたので、買いのサインに素直に従ったという形になったようです。また米株先物や米債利回りが低下しており、ドルが弱まっていたのもユーロドルを押し上げる要因となりました。
更にイギリスにおいて、メイ首相の不信任案への動きがありました。ウワサ段階ではあるものの、市場はイギリス政治にデリケートになっています。お陰でポンドが売れに売れまくり、ユーロの方へ流れたのも大きいでしょう。
実はメイ首相の進退問題については、週明けから騒がれていました。週明け時点ではイギリスの騒動を他所に冷静な動きを見せていたユーロドルですが、週半ばに入ると少しは影響が出て来た様子です。
しかし1.18ドル台は長くは続かず、15日から16日の朝方にかけて、ユーロドルは1.178ドルまで下落しました。16日朝には、10日と25日線のデッドクロスが発生しており、売りへと動きました。しかし売りのサインが出ていたからとは言え、16日に限っては調整が入ったのもあるでしょう。
16日にはアメリカにおいて、税制改革の採決が行われた日です。結果は下院では可決されたものの、上院では可決には至りませんでした。非常に難しく、どうポジションを取れば良いのか悩んでいた人も多いと思います。
でもヒントなら出ていました。10日線です。16日の欧州時間からユーロドルは10日線に沿った動きを見せていました。そして17日朝方に10日線を超えた途端にユーロドルは上昇し、1.182ドルへとつけました。10日線の動きに気づいていれば、利益は上げられたかと思います。