週間テクニカル分析 2018年9月3日 ユーロ/ドル相場観-FX 初心者が失敗しない10ヶ条-
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週間テクニカル分析 2018年9月3日 EUR/USD 相場観
週間テクニカル分析 2018年9月3日
ユーロドル週間分析(8月27日~8月31日)
※表示時間はロンドン時間、使用チャートはMT5となっています。
非常に難しい1週間でした。 週初めはパウエルFRB議長の講演により、リスク選好ムードとなった市場。ユーロドルだけでなく、ドル円も堅調な推移となりました。通商問題にも光が見えて、勝負に出た方もいらっしゃるでしょう。
しかし週も半ばを過ぎると、状況は一変します。今週にもトランプ政権は対中国関税2,000億ドルを実施すると報じられました。株式にも圧力がかかり、市場は一気に重い雰囲気に…。ヨーロッパではイギリスが合意なき離脱に向けて動いているとの報道があり、ポンドは大きく動きます。ポンドの動きに反応して、ユーロにも影響が出ました。
ユーロドル短期分析(1時間足)
27日週のユーロドル・オープンは1.162ドル、クローズは1.160ドルでした。あまり動いていないとおもわれるかもしれませんが、最高値1.173ドル・最安値1.158ドルだったので、そこそこの動きはありました。
週初めは緩やかではありますが上昇傾向にあり、1.17ドル台へ。しかし週後半になると減速し、1.16ドル台へ逆戻りです。 下がりに転じたのは、30日になってからのこと。29日には1.17ドル台へつけていましたが、30日には1.165ドル・31日には1.160ドルまで落ち込んでしまいました。
30日の欧州時間までのユーロドルの足元は固く、1.170ドルを挟んで上下の動き。しかし21日線を下回ると一気に落ち込み、1.165ドルまで下がってしまいました。 21日線を下回った場面は30日だけでなく、29日にも見られました。
29日のユーロドルは下がることはなく、逆に上がっています。30日と29日の違いは、CCIの値です。29日のCCIは、かろうじてですがプラス圏内へとつけていました。一方30日のCCIはマイナス圏内に落ち込んでいます。 非常に難しい展開ではあったものの、合図はしっかりと出ていました。
ユーロドル長期分析(4時間足)
27日の最高値である1.173ドルにつけたのは、28日22時でした。28日に10日線と25日線のゴールデンクロスが発生しており、わかりやすかったとおもいます。28日に記録した1.173ドルをピークに、ユーロドルは下落。でも29日12時に10日線と25日線のデッドクロスが発生していたので、読みやすかった印象があります。
ただ問題は、30日からのユーロドルです。ハッキリとした合図は出ておらず、難しい状況が続いています。30日に日付が変わると、1.170ドルを境に上下の展開。判断材料が見当たらなかったせいもありますが、トルコリラやインドネシアルピアなどの新興国通貨の下落が響いているためでもあります。不透明感が一気に高まり、ユーロドルも動きが取れる状況下ではありませんでした。
ユーロドルが動いたのは、30日20時。10日と25日のデッドクロスが発生し、1.169ドルから1.164ドルまで落ち込みました。そしてとどめが31日の18時です。デッドクロスが発生したことにより、1.167ドルから1.163ドルまで下落。
モメンタムを見てみると、30日21時からずっとマイナス圏内を推移しています。ユーロドルに勢いが失われていたのは明らかで、後は売りのタイミングを見計らうだけです。 政治に振り回される状況は続いていますが、サインを見逃さなければ利益は得られます。